がんばれない子どもの頭の中

勉強もせずにスマホゲームばかり…。

 

お母さん
やらなくても平気だと思ってるの?
お母さん
危機感もないし、将来について何も考えていないんじゃ……?
ぶなさわ
ぶっちゃけ人生舐めんじゃねーか?

 

なんて気持ちになりますよね。
最後のは僕でした。

今、がんばらないと後で大変なことになる。
その恐怖を知っている保護者さまからすると、お子さんの態度は不安でたまらないでしょう。

でも、ちょっと待ってください。

「勉強をしていない」という表面だけを見て「やる気がない」とか「人生を軽く考えている」のだと判断してしまうのは、ちょっと危険です。

がんばれない子どもには、その子なりの“心理的な事情”というものがあり、それを無視してしまうと、より一層がんばれない子になってしまうリスクがあるからです。

 

勉強しなきゃいけないことはわかっている


「勉強はやらなきゃいけないものだ」

どんなに勉強をやらない子であっても、実はこの常識を理解しています。

 

日本は学歴社会です。

僕らは誰しも”勉強ができるか、できないか”ということを主な評価基準とした環境で、幼い頃から教育を受けてきますよね。テストで良い点を取れば褒められるし、悪い点を取れば怒られたり心配されたり「もっとがんばりなさい」なんて言われたりする。

 

そんな日本で育ったならば、勉強をしたほうがいいということ、やらないと後で困るということは誰でも知っています。

それは子どもだって同じこと。

 

彼らは勉強の大切さを理解していないワケでもなければ、危機的状況にあると気付いていないワケでもない。

むしろ「やらなきゃいけないのに、デキていない自分」をものすごくダメな存在だと思って苦しんでいたり、歯痒さ・ストレスを感じていることがほとんどなのです。

 

 

モチベーションの発生条件

それでは、なぜ彼らは頭でわかっているのに、実際にはがんばれないのか?

 

その理由は、“がんばろうと思ってもがんばれない条件”が揃ってしまっているからなのです。

僕はこれまで述べ1000人以上の方の相談に乗ってきた経験から「人間がやる気を出すためには3つの要素が満たされている必要がある」ということに気付きました。

 

人間のやる気を生み出す3つの要素

ぶなさわ
エネルギー!!
ぶなさわ
メンタル!!
ぶなさわ
ベクトル!!

 

このうちのどれかが欠けていると、どうしても人間はモチベーションを発揮できなくなってしまうのです。

1つずつ順番にご説明していきますね。

 

まずは最もシンプルな要素
エネルギー

 

人間は活動をする際に必ずエネルギーを必要とします。

 

この”エネルギー”を心理学用語で“意志力”と呼ぶのですが「そもそも意志力が枯渇しているためにがんばれなくなっている」という人は少なくありません。

特に悩みや苦しみを抱えているわけではないが、なぜかがんばれない」という場合は、慢性的なエネルギー不足に陥っている可能性が高いです。

 

ぶなさわ
インスタント食品サイコー、うめぇ!
ぶなさわ
毎晩、つい夜更かしするよね
ぶなさわ
運動習慣とかないよ、運動キライ。

みたいな生活をしていたら大人でも、子どもでもエネルギーはなくなります。

 

エネルギー不足のまま無理して勉強をがんばるのではなく、できることからひとつずつ改善して、エネルギーを余らせていけばいいのです。

 

次に、最も重要な要素
メンタル

メンタルの状態が整っているということが、重要な条件です。

 

例えばですが、劣等感が強く「自分なんか何をやってもどうせ上手くいかない」「勉強なんかしたって意味がない」と信じ込んでしまっている場合、その子にとって勉強は大変な苦行になります。必要なエネルギー量はものすごく増えるし、諦めも早くなる。

こんな状態のままでは、勉強へのやる気なんか出ないのが自然です。

 

この場合で言えば、凝り固まったネガティブな思い込みを解消することが、すべてのスタートになります。

 

最後の要素
ベクトル

 

最後はベクトル、すなわち“気持ちの方向性”です。

 

人間は、自分が心からやりたいと思っていることなら、誰に言われるでもなく勝手にどんどんとやってしまうもの。

ですが、やりたくないことをやろうと思ったら、心には負荷がかかります。「我慢をして、自分の気持ちを曲げる」ということが、大きなストレスになるのです。

 

もし自分の「やりたい」気持ちの方向性と、目の前にある「やるべきこと」の方向性がズレていれば、モチベーションが下がってしまうのはごく普通のことなのです。

特に「親がこの学校に行けというから」という理由で志望校を決めた子は、どこかの段階でやる気が出なくなることが非常に多いです。

 

これは「本人の心がその方向を向いていないから」だったりするわけです。

 

 

 

このように、
メンタル・ベクトル・エネルギー
という3点のどこかが欠けていれば、やる気が出なくても無理はありません。

逆に言えば、欠けているところを見つけて満たしてあげれば、誰だってやる気は復活できるのです。(ちなみに僕は“やる気のトライアングル理論”と呼んでいます。)

 

たとえお子さんが今、どれだけがんばれなかったとしても、それはちょっとしたボタンのかけ違いでしかない。

決してダメ人間なんかじゃありませんから、そこはご安心くださいね。

 

わかってあげることがいちばん大切

 

さて。

こういったことを知ると、お子さんに対して何かアクションを起こしたくなるかもしれません。

お母さん
うちの子はエネルギーがないのかも。よし、今日からランニングをさせてみよう!
お母さん
この子はメンタルが弱いのよね。どうやって鍛えようかしら?

なんて考えはじめる方も多いでしょう。

 

それが落とし穴、大きな罠です。

親が積極的に働きかけたところで、本人がそれを望んでいなければ、ここでもまたベクトルがズレてしまいます。

 

大切なのは「子供の事情をわかってあげる」ということ。

最初は本当にこれだけで良いのです。

 

お母さん
あぁ、何かしら事情があるんだな
お母さん
この子なりに悩んだり葛藤したりしてる最中なんだろうな

と、黙って見守ってあげるだけで、実はお子さんにとって大きな救いになります。

 

お母さんやお父さんがありのままの自分を受け入れてくれている。自分はこんなにダメなのに、それでも否定せず見守ってくれている。」と感じられるワケですから。

 

それはお子さんにとってこの上ない安心感となって、メンタルの土台を強くするのです。

その結果として、自然と親子間の足並みは揃っていきますし、お子さんの自己肯定感も高まります。そして、不健康な生活習慣改善していくための心の余裕も生まれるので、きっとすべてが上手く回り出すでしょう。

 

ですので、まずは「事情を理解し、ありのままを受け入れる」というところから始めてみてください。

 

焦らず、一歩ずつ進んでいけば大丈夫ですよ。

 

それじゃ、今回はこのへんで。
ではまた!

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Solid Education 代表 青山学院大学 総合文化政策学部 総合文化政策学科卒業。中学高校の6年間、一度もやる気が出なかった無気力時代を経て、浪人を機にそれを克服。 大学在学中にモチベーション研究に目覚め、8年間独自に研究を重ねてオリジナルの【やる気復活メソッド】を構築。 モチベーション研究ブログ【モチ研】を5年間運営し、コミュニティに500名以上を集客。100名を超えるクライアントに指導した。 また個別指導塾講師として4年間勤務。述べ1000人超の生徒を指導する中で、自他共に認める“問題児担当”として闇を抱えた生徒たちの心のケアに携わってきた。 現在は“やる気復活アドバイザー”という肩書きを掲げ、心の個別指導サービスを主とする事業を営んでいる。

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