以下LINE@からの質問内容です。
画像の質問内容を以下に文字起こしします。
そして、質問があります。 先生のおっしゃっていた過去問研究を、センター試験以外の過去問でも始めようと思います。 しかし、私は私立文系で、 受験候補校はセンター利用を含め10校以上あります。
志望校が沢山ある時の対策は難しいですよね。そんな時に、迷いなく志望校対策する方法を以下にまとめました。焦点が明らかになれば、後はそこへ向かうだけです。受験において、今、自分のやらなければならないことを整理する上でも、この記事を参考にしてみてください。
センター試験の過去問研究が終わっても油断するな
センター試験のあとはガソリンが切れたかのように、勉強に集中できない日が続きがちです。しかし、この記事を読んでいるあなたは、どちらかと言えば逆転合格を狙っているような受験生かと思います。
下から這い上がり、自分よりも先を走っているような先駆的受験生を打ち負かすには、彼らがサボっている時こそがチャンスなのです。『亀と兎』のお話と同じです。余裕のある人はどうしても緩みがちになります。そこで本気になれるかどうか、彼らよりも効率的な勉強が出来るのかどうかが重要です。
しかしながら、また逆に言えることは、亀の如くノソノソとゆっくりガムシャラに進んでも意味がないということです。兎の脚力で進むこともここでは最適とは言えません。ジェット機のようなブースターを短期間で身に付け、圧倒的な速度で進化する必要があります。
上記のようなことがわかっていながらも、そもそもやる気が全く湧かないんだという方は、やる気・モチベーションを上げる方法のカテゴリー記事を参照の上、続きを読んでみると良いかと思います。このカテゴリー記事で勉強量を増やす方法を学んだ前提で、ブースターの身に付け方をお話します。
志望校の過去問研究で更に追い討ちを掛ける
それではブースターを身に付ける方法をお話します。その方法は「過去問研究」をすることです。「またかよ!!」そう仰る方がいてもおかしくはないのですが、何故こんなにもしつこく「過去問研究」をすることを推奨するかと言えば、本当の意味で「過去問研究」を理解している人が少なすぎるからです。
過去問研究は、ただ過去問を解いて、答え合わせをして、志望校の傾向を掴むことが過去問研究だと思ってますか?それは大きな勘違いをしています。それは過去問演習であって過去問研究ではありません。
過去問研究とは、志望校の最低合格点を把握し、自分の得意不得意に合わせて、各教科の点数配分を具体的に選定し、そこで解答すべき問題、落としても良い問題を決め、ひたすらその解答すべき問題の研究をすることから始まります。
過去問研究をすることによって、自分の最大長所をフルに発揮できるだけでなく、志望校の問題のウィークポイントが丸分かりになります。したがって、どんな勉強を日々して、自分の能力のどこを伸ばせば合格できるのかが明瞭に把握できます。よって、最小限の勉強時間で済むため、非常に効率的な学習が可能になります。
具体的な研究方法は、全て書くと長くなるため、ここでは割愛させていただきます。具体的な研究方法は以下のカテゴリーより記事を読んで学んでみてください。
これから随時具体的な過去問研究方法を記事として更新していくので、たまに更新されていないかチェックするか、LINE@や無料メルマガに登録をして、記事更新のお知らせと、されに詳しい解説情報をお受け取りください。
ここからは、LINE@での質問への回答に繋がります。過去問研究に取り掛かる際に、多くの受験校がある中で、どう情報を整理して、どの大学から過去問研究に取り掛かれば良いのかをお話しします。
志望校レベルを3つに分ける
大学の志望校は何校あっても構いません。しかし、1ヶ月以内というような限られた短い期間で対策をしないといけない状況下になると、どの過去問から着手すれば良いのか非常に迷いどころですよね。
そこで過去問対策するの順番を決めましょう。その決め方として、レベルを3つに分けるとやるべきことが非常に明確になります。
「絶対受かる大学1校」→「自分のレベルに合った大学1校」→「第一志望の大学」の順に過去問対策する志望校を決めましょう。その他の大学はこの3つを完全攻略してから取り掛かりましょう。
正しい過去問研究手順
先ほども述べたように、過去問を解いたら「はい、終わり。」という受験生が非常に多いです。ただ解いて、解説を理解するだけでは、学力は一生向上しません。この際、過去問は解かなくても構いません。解いても解かなくても良いです。
解ける自信がなくて、過去問を後回しにしてしまいがちな人は、解かなくても良いということです。
以下の手順が正しい過去問対策法です。
・問題を制限時間内で解く(最悪解かなくても良い)。
・解答が何故、正解なのかの根拠を理解する。
・過去問研究をする。(→具体的な研究方法(英語ver))
・研究結果を意識しながら、再度制限時間の半分の時間内で、満点になるまで解き直す。
・過去問と参考書の連動性を高める。
この最後の手順までやって、初めて過去問対策は完璧と言えます。最後の過去問と参考書の連動性は、非常に重要なので次の項目で説明します。
過去問と参考書の連動性を高める
ここの話は、定期テストや参考書の問題は解けるけど、模試では結果が出せない受験生にオススメです。初見問題に対応できる実践力を養う方法です。
「過去問と参考書の連動性を高める」とは、自分が過去問研究をしている中で、理解が難しかったり、少し弱点分野だと感じた瞬間に、その分野と同じ分野の問題を、自分の参考書で理解し直すということです。問題集で言うなら、同じような問題を解き直すという作業です。
英語なら長文内で理解できなかった文法事項や、試験本番で読み解く自信のないような文法事項を、自分の持っている文法書を使って理解を深める作業です。
物理を例に取ると、「作用反作用」「時間的追跡」「エネルギー」「摩擦」の複合問題などで、自分は摩擦への理解が足りなかったために、この問題は解けなかったのだと気づくことが大切です。
そこから、自分の参考書を使って、摩擦分野の問題を自力で解けるようにします。さらには、摩擦分野のエッセンスを再度理解し直すという作業を行うのです。
数学で例えるなら「三角関数」「不等号」「積分」の複合問題で「不等号」が根本的に、わかっていないと判断し、自分の参考書でひたすら不等号の問題を解きまくるといった感覚です。そこで同じように「不等号」のエッセンスも体得します。
このように参考書と過去問の連動性を高めることによって、参考書の知識がより過去問を意識した実践的な知識に変換されます。ほとんどの受験生はこの連動性が、甘いが故に初見問題への対応ができなくなります。
連動性を意識するだけで、初見問題への対応の仕方は180度変わります。
基礎基本だけを徹底する
初見問題を解く力を養う方法は、様々な難解な問題を解きまくることではありません。難関な問題とは、基本事項の複合で構成されています。
したがって、問題文を読んだだけで、問題構成要素となる基礎基本事項に気づく力が重要視されます。この気づく力は、基礎基本問題を同じ問題集で何度も解いて、自分の血肉に変える作業によってのみ手に入れることができます。
初見問題を見た瞬間に、あの参考書のあの問題とあの問題を組み合わせた問題だなと勘付くことが大切だということです。基礎力が染み付いていないから実力が付かないのです。
要するに、参考書を開かずとも問題文と解法が一瞬で頭に浮かぶレベルまで、一冊の参考書を極めようぜという話なのです。
ここに関しては、以下の記事でさらなる理解を深めましょう。
偏差値を急激に上げる受験生のカバンはなぜ軽いのか?
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まとめ
・センター試験後こそが逆転合格のチャンス。
・過去問研究を正しく行うことが最短合格に繋がる。
・レベルを3段階に分けて過去問研究をする。
・正しい過去問対策を知る。
・過去問と参考書との連動性を高めて初見問題に強くなる。
・基本問題を徹底的に繰り返し学習し、自分の血肉に変える。
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